資産運用

バンガード社「アーリーリタイアの成功率は30%未満」

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バンガード社がアーリーリタイア (FIRE)の成功率を分析したレポートを掲載していました。(元記事へのリンク)。気になる個所を抜粋。

The 4% rule is based on a 30-year retirement horizon. However, a FIRE investor’s retirement could last 50 years or more. That’s a big difference! According to our VCMM calculations, the 4% rule gives an investor with a 30-year retirement horizon about an 82% chance of success—but a FIRE investor with a 50-year retirement horizon only a 36% chance of success…..

If we reevaluate a FIRE investor’s 36% chance of success by applying a 0.2% expense ratio to their portfolio, their estimated success rate drops to less than 28%. With a 1% expense ratio, that estimate drops to less than 9%…

If that investor has a diversified portfolio with U.S. and international assets, their chance of success jumps from 36% to 56%….

・4%ルール (過去記事参照)を適用する。投資先は米国株式+債券。

・リタイアして30年生きる場合、成功率は82%。一方、リタイアして50年生きる場合、成功率は36%まで低下。

・ポートフォリオを維持する経費率が0.2%の場合、成功率は36%から28%まで低下。仮に経費率が1%で高コストの場合、成功率はたった9%。

※「成功率」とはリタイア中に資産が尽きない確率。計算モデルはバンガード独自のモデル (Vanguard Capirtal Markets Model)を利用。

 

バンガードのVCMM+4%ルールとは異なりますが、私の「価格変動モデル+定額引き出し」によると、例えば、資産8000万円でスタート 、50年間毎年300万円引き出す場合の破産確率は37%。言い換えると成功率は63%。一概に比較はできませんが、バンガードの分析の方が厳しめに出ていると感じます。

 

バンガード好きにはボーグル氏の本を推奨。

 

参考記事:

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