日本証券業協会の調査よると、「金融リテラシーが低い人ほど長期投資志向が薄く計画性も低い」そうです。
これを言い換えれば;
・金融リテラシーが低い人:短期間で金が欲しい・無計画
・金融リテラシーが高い人:長期的に資産を築きたい・計画的
これを見ていて、面白いなと思ったのが、逆転現象が起きている点です。
短期で手っ取り早く金を手に入れるには、株価が上がりそうな銘柄とか、ベストな売買タイミングを見つけるために、より高い金融リテラシーが必要になるはずです。経済が株価に与える影響とか、企業業績の予想とか、深い金融の知識がないとできませんからね。
一方で長期的に資産を築きたいなら、全世界インデックスなどにぶち込んで放置しておけばよいので、別に大した金融の知識なんて必要ありません。どの銘柄が割安か?とかFRB議長発言の意図なんて知ろうが知るまいが、長期投資には無関係です。
つまり、「短期で金を儲けたいなら深い知識が必要」で、「長期で儲けたいなら浅い知識でOK」なのに、実際には、「短期で金を儲けたい人が浅い知識しかなくて、長期で儲けたい人が深い知識がある」状態になっている。
投資でだまされるケースが多いのは、結局のところ、短期で儲けるのはよっぽどの知識がないとほぼ無理なのに、それを理解していないがためにやられてしまう、というのに尽きると思います。
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