チャンドラです。
資産運用のポートフォリオを決める際にそのポートフォリオがどれだけのリスクとリターンが見込めるかを把握することが大切です。ポートフォリオとは現金・株・債券などの資産の組み合わせのことを言います。
TOPIXなどの経済指数や債券価格などと連動するインデックスで資産運用する場合、ポートフォリオのリスクとリターンを過去20年の実績データからはじき出す便利なツールがあります。それがmyINDEXです。
私の場合先進国株式と新興国株式の組み合わせに興味があるので、これらの組み合わせでリスクとリターンがどれだけ変わるかを見てみます。
先進国:80% 新興国:20%
先進国株式:80% 新興国株式:20%の場合のリスクとリターンは以下の通りになりました。
年平均リターンは5.7%、リスクは19.1%となりました。数字だけではイメージがつきにくいので毎月1万円を30年間積立投資した場合を考えます。計算にはこのツールを使いました。
投資額:360万円
評価額:715万円
下位30%~上位30%:533万円~995万円
下位10%~上位10%:324万円~1776万円
約15%の確率で元本割れ
先進国:50% 新興国:50%
次に先進国株式:50% 新興国株式:50%の場合のリスクとリターンは以下の通りになりました。
年平均リターンは6.9%、リスクは20.4%となりました。毎月1万円を30年間積立投資した場合を考えます。
投資額:360万円
評価額:859万円
下位30%~上位30%:620万円~1232万円
下位10%~上位10%:361万円~2297万円
約9.9%の確率で元本割れ
先進国:20% 新興国:80%
最後に先進国株式:20% 新興国株式:80%の場合のリスクとリターンは以下の通りになりました。
年平均リターンは8.0%、リスクは22.2%となりました。毎月1万円を30年間積立投資した場合を考えます。
投資額:360万円
評価額:992万円
下位30%~上位30%:694万円~1489万円
下位10%~上位10%:383万円~2908万円
約8.5%の確率で元本割れ
まとめ
先進国と新興国の割合に対するリスクとリターンなどをまとめたのが下の表です。
投資額に対する30年後の評価額の割合と上位30%の割合をグラフにしました。横軸は新興国の割合です。
新興国の割合を上げるほどリターンが大きくなることが分かります。
次に投資額に対する30年後の元本割れの確率をグラフにしました。横軸は新興国の割合です。
面白いことに新興国の割合を上げるほど元本割れの確率は小さくなります。細かく言うと新興国80%のとき元本割れの確率が一番小さい8.5%だと分かります。
あくまで過去20年の実績データに基づいたシミュレーションですが、新興国を80%入れた方が元本割れの確率が一番小さくなるのは驚きでした。
現在の私のポートフォリオでは新興国は10%程度です。ではこの結果を踏まえて新興国を増やすかどうか?悩ましいです。
なおリスク・リターンと元本割れ確率の関係を詳しく調べた結果はこちらの記事を参考にしてください。
それでは。
私の現在のブログランキングはこちらです: