資産運用

長期分散投資の効果 (国内債券・株式・外国債券・株式 均等配分)

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GPIF (年金積立金管理運用独立行政法人)のウェブサイトはハッキリ言って素晴らしいです。

金出して投資の本を買うのはイヤだ、という人でもタダで投資の知識を得ることが出来るからです。

一番のポイントは、リスクを下げるという観点で投資を説明している点です。

GPIFは国民の年金積立金を運用しているので、リスク低減を強く意識しているのはある意味で当たり前のことです。

しかし視点を変えてみれば、無責任にリスクが高い投資法を推奨するような物言いはしないと言えます。

私が面白いと思ったのは「長期分散投資の効果」という項目。一部表現を簡潔にして引用します。

下の図は、過去に100万円を国内債券、国内株式、外国債券、外国株式の4資産に25%ずつ投資し、1年間保有した場合の運用成果です。1年間の運用成績をみると、100万円の投資元本を割り込んでしまった年がいくつかあることが分かります。

一方、下の図は、過去に100万円を国内債券、国内株式、外国債券、外国株式の4資産に25%ずつ投資し、10年間保有した場合の運用成果です。10年間の運用成績をみると、100万円の投資元本を割り込んだことはありませんでした。1年ごとにみると大きな利益が出た年と、大きな損失が出た年がありますが、投資期間を延ばしていくと、良い年と悪い年の運用成果は相殺され、投資期間全体でみると収益が積みあがっていきました。

 

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要するに、

・全投資期間の中のたった1年間だけに着目すれば、約30%は元本割れしているが、

・全投資期間の中の10年間に着目すれば、元本割れしたことはない

ということ。

これをしっかり数字で示して説明してるのは素晴らしいことだと思います。

ただし全ての資産 (債券、株式)でリスクがあるので、必ずしも10年投資すれば元本割れを必ず回避できるわけではありません。

元本割れせずなるべくリターンを改善するように、GPIFは定量的ン分析に基づいてポートフォリオを見直しています。

このへんの説明は別の機会に。

 

ちなみにS&P500に投資する場合、シミュレーションによると1年間投資で元本割れする確率は約35%、10年間投資すれば元本割れ確率はほぼゼロ。これは過去記事で紹介済みです。

米国S&P500に最低何年投資すべきか?元本割れ確率をゼロにするには最低10年必要。

 

GPIF関連記事:

GPIFの運用収益率だけみても意味がない。GPIFが掲げる「目標」を理解すべし。

GPIFの運用目標とポートフォリオはちゃんと読みましょう ww

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