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Direxion社はレバレッジETFを「短期トレード向け」と言い切っている。

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私はSPXLやTECLなどのレバレッジETFへの投資は、一般人のリスク許容度を越えている、やるなら短期の方がよいと思っています。(詳細は過去記事参照。例えばコレ。)

ところで、実際にレバレッジETFを運用しているDirexion社は、レバレッジETFについてどのように述べているんでしょうか?そもそも、ファンドの目的は?

実はDirexion社のウェブサイトにはちゃんと書いてあるんですね。同社のEducation&Insightsというページにこのような記事があります。

タイトルは「Are Direxion Leveraged & Inverse ETFs Right for You?」

ここから参考になるだけ抜粋してみます。

Q. Are Direxion Shares ETFs appropriate for buy and hold investing?

 A. No, this is not recommended. Leveraged ETFs seek daily investment results and should therefore be considered primarily for short-term trading purposes. It may, however, be appropriate to hold the funds for periods longer than a single day depending on the performance path of the fund’s underlying benchmark index and the investor’s risk tolerance. Investors who choose to hold leveraged ETFs for periods longer than a single day should recognize that their holding period is not in line with the fund’s investment objective and such investors should regularly monitor and adjust their position to maintain a level of exposure consistent with their investment objective.

私の翻訳:

Q. Direxion Shares ETFはバイ&ホールド投資に適しているか

A. No。バイ&ホールドは薦めません。レバレッジETFは日々のリターンを求めるもので、目的は主に短期トレードと考えるべき。ただし、ETFがベースとしているベンチマーク指数のパフォーマンスと、投資家のリスク許容度によっては、より1日より長い期間ファンドを保有することが適切な場合がある。レバレッジETFを長期保有する投資家は、保有期間がファンドの投資目的に沿っていないことを認識し、投資目的と一致するエクスポージャーのレベルを維持するべき。

ここに書いてあることはかなり重要だと思います。

Direxion社は明確に、「レバレッジETFは短期トレードが目的のファンドであり、長期保有はファンドの目的に沿っていない」と言い切っているからです。(ちなみに”should”を使っているのでニュアンスは割と強め。)

だからといって「長期保有してはいけない」というわけではなく、やってもいいけど「投資家は自身の投資目的にあわせてエクスポージャーを調整せよ」と言ってます。(まあ当たり前ですが。)

それにしても、Direxion社が短期トレード向け、と言い切っているのは意外でした。運用元が「短期目的」と言ってるファンドをBuy&Holdするのは、「1年で交換してください」という家電を10年使うみたいなもんですね。

 

参考:

レバレッジの有効性を説いたユニークな本。本書ではレバレッジをマックス2倍として、徐々に減らしていくことを推奨してますね。詳細は過去記事参照。

関連記事:

なぜレバレッジをかけて高リターンを得るのは運ゲーなのかを幾何ブラウン運動で説明する。

【衝撃】レバレッジはリターンの中央値を下げる【金融工学】

【予想外】暴落を取り入れたS&P500投資シミュレーションの結果。幾何ブラウン運動+ジャンプ過程。

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