投資で大切なことのほとんどは「ウォール街のランダム・ウォーカー」に書いてます。
再読して面白かったのがチャーティストへのディスり。マルキール氏の口の悪さも本書の面白さの一つ。
私は運用成果を自分でコントロールできると固く信じている人たちに、毎日のように出くわす。とりわけチャーティストがそうだ。彼らは過去の株価のパターンを見るだけで、将来が分かると信じている。・・・
自分はある程度結果を左右できるという幻想が、投資家をポートフォリオの負け犬銘柄にこだわらせるのだ。そしてその延長線上で、ありもしない株価のトレンドや、将来の株価を予測する株価のパターンの存在を信じるようになる。実際、何とか過去の株価データから将来を予測できる可能性を探るために多大な努力をがなされてきたにも関わらず、時間軸の上での株価の動きは極めてランダムで、将来の株価は基本的に過去の努力とは無関係なのだ。
この実験結果なんて傑作です。私が被験者で種明かしされたら寝込むくらいのレベルですが ww
学者たちは例えば次のような実験を行う。画面が上下に二分されているコンピュータ・スクリーンの前に、被験者たちを座らせる。画面上ではボールが中央の水平なラインを突き破って、自由に動き回っている。被験者たちにはボタンを押せばボールが上方に動く装置が渡されており、また時々ランダムにショックが与えられ、それによってもボールは突き動かされると説明されている。その環境下で、被験者たちはボールをなるべく長時間、水平ライン上半分のスペースにとどめるように求められるのだ。
実は被験者の持つ装置は見せかけで、ボールの動きをコントロールする力は与えられていなかった。にもかかわらず、実験が終った後の面談では、ほとんどの被験者は「かなりうまくボールの動きをコントロールできたと思う」と答えたのだ。ちなみに、このダマシ実験に惑わされなかった被験者は全員重症のうつ病患者だった。
コイン投げを100回やって「表表表表表裏裏裏裏裏」と「裏表表裏表裏裏裏表裏」の二つの結果のどちらが多いか?と問うと多くの人は後者を選ぶそうです。確率的には両方とも同じ。でも「表表表表表裏裏裏裏裏」のように表と裏が連続するとそこにパターンがあるように見えてしまう。パターンがあれば意味を与えようとする。
結局チャートを見てトレンド云々は心霊写真と同じなのかもしれません。写真の中に異質なモノ、人の顔とか火の玉とかが映っていたら、何らかの意味付けを与えたくなります。チャート分析とそっくりですね ww
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わたしはデイトレードですが
チャートを要しない自分タイミングによるインデックス保有こそ
投資の王道だと思います