資産運用

S&P500ではなくバークシャー・ハサウェイ株に投資すればいいのでは?

投稿日:2020年6月18日 更新日:




 

バークシャー・ハサウェイ社の会長、ウォーレン・バフェット氏は毎年、「株主への手紙」を発表します。バフェット氏からの手紙36年分の和訳がまとまった書籍が販売されていますが、英語であればバークシャー社のサイトから無料で見れます。

 

 

バフェット氏がS&P500への投資を推奨したのが2013年の手紙。下で原文を引用しました。簡潔に和訳すると:

「アメリカのビジネスは素晴らしく成功してきたしこれからも成功し続ける。プロでない投資家はS&P500に連動する低コストのインデックスファンドに投資すればよい。」

「妻への相続のために、管財者には遺産の10%を国債、残りの90%をS&P500に連動するインデックスファンドで運用するようアドバイスする。」

下は原文。

I have good news for these non-professionals: The typical investor doesn’t need this skill. In aggregate, American business has done wonderfully over time and will continue to do so (though, most assuredly, in unpredictable fits and starts). In the 20th Century, the Dow Jones Industrials index advanced from 66 to 11,497, paying a rising stream of dividends to boot. The 21st Century will witness further gains, almost certain to be substantial. The goal of the non-professional should not be to pick winners – neither he nor his “helpers” can do that – but should rather be to own a cross-section of businesses that in aggregate are bound to do well. A low cost S&P 500 index fund will achieve this goal.

 

My advice to the trustee could not be more simple: Put 10% of the cash in short-term government bonds and 90% in a very low-cost S&P 500 index fund. (I suggest Vanguard’s.) I believe the trust’s long-term results from this policy will be superior to those attained by most investors – whether pension funds, institutions or individuals – who employ high-fee managers.

 

 

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株主への手紙には必ずS&P500との運用成績の比較が掲載されます。2019年の手紙には、1965年~2019年までの各年のリターンの比較とその期間の平均リターンが掲載されています。バークシャーが年平均20.3%に対して、S&P500は10%。アクティブファンドが市場平均を超えるのが難しいと言われているにも関わらず、市場平均を10%も超えているのは驚異的です。そして単純に各年度のリターンを比較してもバークシャーの方が高リターンをおさめた年が多い。つまり、どの年度からバークシャーに投資を開始しても、バークシャーがS&P500を上回る傾向にあるということです。

 

 

ちなみに下の対数グラフは1965年に1,000ドル投資したときに2019年にどれくらい資産が増えるかを見たグラフです。バークシャーに投資しておけばS&P500の140倍も資産を増やせたことになります。

 

これだけ素晴らしい成績をおさめているにも関わらず、バフェット氏は「プロでない投資家」に対して、バークシャー社の株ではなくてS&P500連動のインデックスファンドを推奨するのだろうか?私はこの点がよく分かりませんでした。確かにS&P500に投資すれば間接的にはバークシャー社への投資にもなる。でもこれだけ素晴らしい成績を収めているのだから、せめて「S&P500 or バークシャー株への投資を推奨する」と言ってもいい気がするのだが。

 

 

視点を変えてみて、ではどうして私はS&P500に投資してバークシャーに投資しないのだろうかと考えてみると、それはやはりバークシャーが特定の1社にすぎないという点にあると思います。過去の運用成績が素晴らしいのは疑いようはないのですが、(1) いずれバフェット氏が引退したあとにもS&P500を超え続けるとはいいきれない (2) 1社に集中投資すると倒産した時にパァになる。(3) 実質「アクティブファンド」に投資することに抵抗を覚える。が理由でしょう。

 

結局、バークシャーに投資するかどうかはバフェット氏やその後継者をどこまで信じ切れるかという点にかかっていると思います。信じ切れるならバークシャーに投資すればいいと思いますが、(1)~(3)の懸念を捨てきれない私はやめておきます ww

 

 

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