チャンドラです。
日本の平均賃金を他の先進国と比較してみました。
データはOECDのデータベースを使用しました。
平均賃金は他国に抜かれている
下のグラフは1995年から2017年までの主要先進国の平均賃金 (USD)の推移です。
1995年に日本の順位はアメリカとドイツに次いで3番目でしたが、その後20年でイタリア以外のすべての先進国に抜かれています。また1995年にアメリカとの差は約5,000 USDでしたが、2017年には20,000 USDまで広がりました。そして2017年のアメリカの平均賃金は日本の1.5倍です。
平均賃金は20年間変化していない
以下が1995年の平均賃金を100とした場合の各国の上昇率を示したグラフです。
日本以外の国は全て平均賃金が上昇しています。最も伸びているのはカナダで約1.4倍となっています。日本と産業構造やGDPが近いドイツでさえも1.2倍となっています。
つまり日本は1995年以降平均賃金は他の先進国に抜かれ、かつ上昇すらしていないということです。
その理由の一つが労働分配率の低さです。下の図は労働分配率と企業の取り分を示しています。2010年以降の企業の取り分は1995年に比べて増加し、労働分配率は大きく下げています。つまり利益を従業員に還元していない。理由は先行きが不透明なので内部留保としてため込んでいる為です。加えて企業の株主重視の姿勢が強まっており、従業員に還元する代わりに株主への配当金を増やしている為です。
参考:MUFG
私はサラリーマンという道を選び、今は幸運にもキツイがやり甲斐のある仕事ができています。それでもこのグラフを見ると、自分の給料が今後大きく上がっていくとは思えません。残念な気持ちになります。
幸いサラリーマンは収入が安定しているという強みがあります。今後も企業でサラリーマンとして働いていくであろう自分がやるべきことは、仕事のスキル(問題解決力、英語、交渉力、金融の知識)を高めて社会で食っていける人間になること、そして倹約に努め成長が期待できる株式に投資して資産を増やすことだと思っています。
それでは。
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