資産運用

マスコミの切り取り報道とデータの平均値は似てる。平均値は「ある一面」に過ぎないんだからッッ!

投稿日:2021年9月1日 更新日:




 

最近、統計の専門家の話を聞く機会があったんです。

確率・統計の基本的な説明だったのですが、そこで非常にイイ事を言ってたんです。それは何かというと、

「あるデータの平均値ってのは、そのデータがもつ情報の一つの表現方法に過ぎないんです。」

と言ってたんです。

私はこれを聞いたときに、確かにな!!と頷いてしまったんですよ。

言わずもがな、日本人の平均年収が400万とかいう記事が出ると、イヤイヤ俺の年収はもっと低いぞ。年収高いやつが平均値を引き上げてるはずなんだから中央値を示せよ、騒ぐ人が出てきます。(まあ彼の年収が中央値に近いからと言って、だからどうなんだって話なんですが w)

平均値は「データの総和をデータの数で割った値」。

中央値は「データを小さい値から大きい値まで並べて中央にくる値」。

定義は異なれど、どちらも「分布の真ん中」を示すものです。

ちょっと初心に立ち返って、なんで平均値とか中央値を使うのかを考えてみます。例えば日本国民の年収のヒストグラムのような元データを見てもどの辺が真ん中なのか目で見て正確には分からないから、平均値や中央値を使うんです。

Sponsored Link



 

ところが面白いことに、ヒストグラムを見ずに平均値だけを見ると、一部の特集な集団のために平均値が大きくなってしまう点が見抜けない。

じゃあ中央値を見ればいいかというと、確かに中央値の方がヒストグラムの真ん中を示すよい指標にはなるんですが、なぜ平均値と中央値が乖離するかその理由が見えない。

私の考えでは、統計データを分析する際は視覚に訴えるデータの分布と、分布から得られる統計量 (平均値・統計値)の両方をセットで見た方が良い、ということなんです。

「平均値はこうでした」ってニュース記事は確かに分かりやすいんですが、何となく木を見て森を見ずというか、欠落感が否めない。

平均値がミスリードになり得ることはレバレッジの過去記事でも書いてますが、やはりデータの分布に立ち返ってみるのが良いと思います。

つまりヒストグラムのような元データを見ろと言うこと。

マスコミの切り取り報道と似てますね。怪しいと思ったらソースまで調べる方が良い。(個人的な主観を言えばマスコミはやりたい放題だからな・・・。)

 

関連記事:

S&P500に「72の法則」を適用して「10年後に元本2倍」のウソを確率分布で説明する。

投資やるなら確率・統計を理解していないと騙されると思う ww 「72の法則」とかレバレッジ3倍ETFとか。

 

Twitterでブログ記事の更新通知を受け取れます:

記事が役に立ったらクリックお願いします↓

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

-資産運用

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

インデックス投資やるなら知っておくべき | 現代ポートフォリオ理論を分かりやすく解説

  私が現代ポートフォリオ理論に興味を持ったのがインデックス投資を始めてしばらくしてからです。 インデックス投資を始める前に読んだいくつかの書籍には、「インデックス投資が最も効率的な投資であ …

AI投資するよりもインデックス投資で十分

  チャンドラです。   日本経済新聞の記事によると、資産運用に人工知能 (AI)を利用する金融系企業が増えているそうです。 野村アセットは機関投資家向けにAIを投資判断に活用した …

S&P500に6000万円投資してFIREしたときの破産確率をシミュレーションした。驚きの結果とは?

  前回の続き。 毎月の生活費が20万円の場合、資産6000万円をS&P500インデックスなどで運用しておけば、仕事やめても生きていける (FIRE)という考え方があります。 これは …

投資信託の初心者にすすめる emaxis slim 全世界株式(除く日本)の評価

  チャンドラです。   私の会社にも新入社員が数十名入社して来ました。彼らは社内SNSのようなものを使って、自分たちで色々な勉強会を企画して活動をしています。 私がすごいな!と感 …

ゴールドマンはS&P500 2450まで下がると予想 ww

                            &n …

チャンドラです。

都内在住の30代サラリーマンです。このブログではインデックス投資の利点、運用成績、運用シミュレーションや金融工学の記事を公開していきます。

自己紹介は:こちら

お問い合わせは:こちら


にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ