
ネットには資産運用の記事が多い。私も資産運用のブログを書いているためか、Google newsのトップのところに資産運用関連の記事を勝手に表示してくれる。
そして資産運用の記事のコメント欄はたいてい荒れる。これはS&P500に連動した投資信託を「今」始めることを推奨した記事。おおむね共感できる内容だったがしかし、コメント欄は思った通り荒れていた。ネガティブなコメントを抜き出してみると、こんな感じ。
最近、この手の証券会社に金もらって書いてるような記事が多いけどやめろ!あのな、株価なんて今後、下手すりゃ孫の代まで上がることはないんだよ!コロナで人類は大きく衰退するの!最悪の場合、会社組織という枠組み、資本主義というシステム事態が破綻する可能性も十分あるの!
具体的な銘柄書いてよ。来年辺りに予定している市場再編は全然考えてないね、この人は。いくら資産あるのこの人?どんな形のポートフォリオなの?いくら投資してるの実際に?
1965年からアホールドしたタラレバだとよw
草生えるど素人の幼稚な山っ気。
過去のパフォーマンスは未来をも保証するw
どこにでもいる典型的なエア投資家。
AI導入で大リストラの流れになろうとしてたところにコロナショックで倒産失業ラッシュで、ど素人の王道の勤労収入で増やすのさえもままならない時代に突入するというのにおめでた過ぎるw
ネットの記事にコメントをするのは、はっきりしたルールはないとはいえ、ある程度のマナーが必要だと思っている。例えば「孫の代まで株価が上がらない」とか「AI導入で大リストラ」とか「資本主義というシステムが破綻」というのは何を根拠にして言っているのだろう。「具体的な銘柄」と書いているが、S&P500だと書いていることに何故気が付かないのか。最低限のことを調べたり根拠もあげずにどこかで聞いた話を並べて好き放題書くので、人は本当に怖い。寛容性ってどんどんなくなってるよね。いや、もともと寛容性なんてなくてネットに誰でもコメントできるから顕在化してきただけか。。。
資産運用系の記事は将来の予測をもとに書くしかないので不確定要素が多い。将来株価が上がるかどうかは過去の株価の推移とトレンド(人口推移、所得分布の変化、IT化、人の嗜好の変化、etc)から予測していくしかない。不確定要素が多いということは、色々「仮定」を加えて結論を導くしかない。すると、そこに読者が噛みつく要素ができてしまう。おまけに資産運用を始める人が増えると証券会社や不動産会社に利益が入るので、癒着が疑われることも荒れる要因の一つだろう。
でもね。資産運用して利益を出せるか否かが将来の予測に基づくのは当たり前のことだし、誰かが資産運用を始めて少なからず証券会社に手数料が入るのも、やはり当たり前のことでしょう。当たり前のことに噛みついてネチネチといコメントしたところで、何も得られるものはないんですよ。
手数料が入ると言っても、インデックスなら信託報酬0.1%程度なので、1,000万預けても1年間の手数料はたった1万円。これもちょっと調べれば分かること。目くじら立てるほどのことなのか?年間1万円で世界経済に誰でも簡単に投資できるって、私はすごいことだと思うし、そういうシステムを作った人には感謝している。
資産運用をするしないは各人の自由。頭から詐欺的な宣伝と決めてかかってイチャモンをつけるよりは、ちょっと調べて「やってみる価値があるかも」とか「調べたけど自分には合わないな」と結論付ける方がずっと有意義であることは言うまでもないだろう。
記事が荒れない世の中を願う方はこちら↓
俺は暇人だからたまに、米国インデックス投資をすすめる記事でステマステマ言うコメントがあったら、具体的にどこの証券会社がいくら誰に渡してどのくらいの利益が上がるの?フェルミ推定でもいいから教えて、と聞きますがまともな返事はかえってきたことはありません。
コメントありがとうございます。
まあ返事は返ってこないでしょうね。好き放題言ってるだけなので ww
その通りです。
自分も最近投資信託を(NISA)始めましたがきっかけは資産運用の記事でした。
(ありがとうございました)
100%確実なことなど、資産運用云々以前にどこにもありません。
けれど高い可能性の予測はできます。考えるきっかけや選択肢として記事にしてくれているのに、印象だけで文句をつけるのは違うと思います。
コメントありがとうございます。
>100%確実なことなど、資産運用云々以前にどこにもありません。
けれど高い可能性の予測はできます。考えるきっかけや選択肢として記事にしてくれているのに、印象だけで文句をつけるのは違うと思います。
全く同感です。こういう考えを持てる人は小さなキッカケからチャンスをつかめると思うし、逆に印象だけで拒絶すればチャンスを逃す、と言えるでしょうね。