私は過去に不動産投資の勧誘の鬼電を受けまくったせいで、スマホの電話番号を変更した経験があります。
番号変更って他のサービスで電話番号直したりしないといけないんで超面倒くさいんですよ。
で、未だに業者の勧誘を激しく根に持っているんですが、それ以来テンプレにしてる言葉があります。
「そんなに投資すすめるならアンタが資産全額投資したら?」と。
不動産投資、ビットコイン、外貨預金、エビ養殖、なんでもいいんですが、だいたいの投資勧誘には、ある説明が意図的に抜かれています。それはリスク。つまり不確実性。
「この土地は駅から徒歩10分なので立地が抜群なんです。」
「あなたの職場の方が何人も契約しています。」
「これから需要が伸びること間違いなし。早い者勝ちです。」
全部気持ちのいい言葉です。でも、リスクとその対策に関して説明しているものは皆無です。
ふつうに企業で働いた経験があれば分かりますが、何か大きな投資をしたり大きな買い物をする場合は、まずリスクの洗い出し、排除する方法、それにかかるコストを試算するのが当たり前です。これがリスクマネジメント。
ただし、リスクマネジメントに含まれるのはこれだけでなく、誰にリスクを負わせるのか?も含まれます。自分がリスクを負うべきでないと判断したなら、他人にリスクを負わせて自分は安定した収入を得る、というのが安全に儲ける方法。
すると、投資の勧誘に対して、「そんなに投資すすめるならアンタが資産全額投資したら?」と問うと、もしも超正直な営業マンがいたらこう答えるかもしれません。
「この案件はリスクが高いので、弊社が自力で投資しても期待収益が低い試算結果となりました。一方で、この案件を、よりリスク許容度が高い、または自分のリスク許容度を理解していない投資家の皆様に紹介し、成約時の手数料を頂くことで収益を得る方がリスクが低いことが分かりました。従って弊社ではこの案件に全力投資することは致しません。リスク分析を行うのがビジネスの鉄則ですので、後者のビジネスモデルをテイクしたまでです。投資家の皆様がリスクをよく理解したうえで投資判断しているのかは知りませんが、いい大人なんだから自分でよく考えて判断してるのでは?」
まあ、これは私の妄想なのでこんな回答してくる人はいないでしょうね ww でも腹の底ではこう考えてる人(会社)がほとんどだと思いますよ。身銭切らずに口だけ動かす人って。
リスクとリスク対策を開示しない儲け話はゴミクズですよ、ゴミクズ。
リスクとか何言ってるのか分からん、という人は↓がおすすめ。
「不確実性」超入門 /日経BPM(日本経済新聞出版本部)/田渕直也
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