破壊的イノベーションへのテーマ型投資に特化しているのが米国のARK Investment Management社。
同社の代表的なETFを構成するイノベーション銘柄は、実はキッチリ分散が効いていると紹介しました。元ネタはこのレポート。
このレポートにはもう一つ面白い事が書いてあるのですが、ポートフォリオにイノベーションETFを混ぜるとリターンが改善されるそうです。
イノベーションへの資産配分によってグローバル株式ポートフォリオの長期的なリスク調整後リターン向上が期待できるというARKの仮説を検証し、イノベーションが投資家のポートフォリオに及ぼす影響を明確に示すために、グローバル株式に投資する4通りの仮想ポートフォリオを作り、分析を行いました(図表6参照)。
ポートフォリオ1は、イノベーションへの投資リスクを取っておらず、米国株式、先進国株式、新興国株式のウェイトをそれぞれ60%、30%、10%としたものです。残りの3つのポートフォリオでは、イノベーションへの資産配分を10%以上5%刻みで追加し、残りの部分は米国株式、先進国株式、新興国株式の6対3対1の割合を維持したものです。
上の図表およびARKによる分析結果が示す通り、イノベーション関連株式へ資産配分することで、絶対およびリスク調整後ベースでプラスのリターンをもたらす可能性があります。絶対リターンでみると、2019年12月31日までの5年間において、イノベーションへの資産配分は、10%、15%、20%のいずれのウェイトでも従来型のグローバル株式ポートフォリオよりも高い年率リターンを達成しました。
これは面白いですね。全世界株式にイノベーションETFを混ぜるとリターンが向上しています。しかも投資効率の指標であるシャープレシオ (リターン / ボラテリティ)は上昇しているので、投資効率も上がっているんです。
ということは、全世界株式インデックスにARKKを10%~20%程度混ぜると、リターンとシャープレシオの両方が改善されることになります。
なるほど。ただし最近の5年間は情報技術やヘルスケアなどイノベーションに関連しそうなセクターのリターンが高かった時期でした(下の記事参照)。だからARKKを混ぜることによって、それらのセクターのリターンが押し上げられたと解釈した方がいいかも。本当に定常的にリターンが上がるのかは、直近5年以外のデータが欲しいところですが。
いつも楽しみにしています。
ARKKに興味深々な感じですね。
なんとなく、インデックス投資から足を踏み外して、ちょっとばかり浮気してしまいそうな
空気を感じましたので。自分の行動を正当化する為にあれやこれや、理由付けの検証をされてたり。
上記のETFについてよくよく調べてもいないのに外野が口を出すのは
余計なお世話ですね。。。
コメントありがとうございます。
よく観察されてますね ww ご指摘の通り浮気してしまいそうでした。
本当にやるにしても、サクソバンクへの登録や経費率などハードルが高いので、たぶん買いません。
興味あるファンドを検証して、やっぱりやめとこう、って記事も、読み手(+自分)にとって有意義ではないかと思います。