Amazonで本を買うとき、レビューを参照して買う人は多いと思います。
私もそうなんですが、たまに恐ろしく博学でレビューも鋭い人がいるんです。そして本を買うよりも、その人がどんな本を読んできて、どんなレビューを書いているのか、そっちの方に関心が移ってしまうことがあるんです。
例えば最近、「21世紀の啓蒙」という本を買おうかなとレビューを呼んでいたのですが、レビューのトップに出てきたのがこれです。
もはや長すぎてスクリーンショットも貼れないわけですが、面白い部分だけ抜き出したのがこれ。
思い出して欲しい、50年ほど前の世界を。後進国(開発途上国)の爆発的人口増加で食糧危機が叫ばれていたことを、それが今、それらの国々から多くの観光客が日本を訪れている。オイルショックでエネルギー危機が叫ばれてれていたことを、エイズなど感染症への恐怖が世界に蔓延していたことを。評論家や学者連中がまるで明日にでも世界が崩壊するように騒ぎ立てていたことを。それが現代どうなっているのかを。宗教的・社会的因習がいまなお強く残っている地域でさえももちろん不十分極まりないにしても以前に比べ現代ははるかに人命が尊ばれていることを(以前は隠し通すことができた虐殺や迫害もインターネットにより瞬時に世界中が知ることとなる現代、どのような地域でも交易など外部との交流が不可欠な現代、為政者もその影響を考えざるを得ない。もちろん知られることを恐れ強権的に防ごうとする為政者は現代も多いがそれがうまくいかないことはソ連など旧社会主義国家の崩壊など歴史が証明している。)。あらゆる分野での絶え間ない科学的進歩、分業と交易のグローバル化など様々な「イノベーション」が徐々に、そしてかなりの負の副産物を生んでいるにしても確実に多くの問題を解決してきたのではないだろうか。それが現代・将来・未来には起こらないと考えるのはおかしいのではないだろうか
私は本書をまだ読んでないのでこれが感想なのか引用なのかはよく分かりませんが、「未来が過去よりもよくなるはずだ」という主題の根拠を生き生きと伝えていますね。説得力を感じるし、博学さもうかがえます。
で、Amazonではレビュアーのレビュー履歴を見ることができるんですが、やはり博覧強記な人は他の本のレビューも博覧強記なんですね。
特に「歴史と戦争」という本のレビューはなかなか物議を醸す内容だし、読んでいてかなり引き込まれるものがありますね。(センシティブな内容なのでここには引用しません。興味あればどうぞ。)
というわけで、Amazonで面白いレビューを見たら、その人の他のレビューも見てみることをおススメします。
博学な人の主張がいつも正しいかどうかは別にして、どんな本を読んでいるのかは参考になるし、良書を発見できるチャンスかもしれませんよ。
旁观者清 当局者迷 という中国の諺があります。当事者がなかなか全体像が見えないですが、今を生きている我々みんな当事者ですね。歴史を学び、長ーい視点でいろんな角度で物事を見る習慣をつけないといけないと改めて思いました。
米国株も同じように歴史を繰り返し、暴落しながら上へ向かっています。
個別株に浮気せず、敗者のゲームに書かれているインデックス投資を忠実に行なっている社畜さんが一番正解ですね。
コメントありがとうございます。
中国語のことわざ、どうもありがとうございます。勉強になりました。
>個別株に浮気せず、敗者のゲームに書かれているインデックス投資を忠実に行なっている社畜さんが一番正解ですね。
これが正解なのかは自信がないのですが、高い確率で資産を増やせる投資手法だと思っています。あとはBuy and Holdも大切ですね。