企業年齢とボラテリティ、株価上昇率の関係を検証した結果が日銀のサイトにありました。
S&P500の企業年齢とボラテリティの関係はこちら:
年齢が上がるとボラテリティが下がっていることが分かります。年齢が上昇るすほど経営の安定性が高まるの株価も安定していくというのは直観的に理解できます。
S&P500の企業年齢と株価上昇率の関係はこちら:
年齢が上がるほど株価成長率は下がっていることが分かります。一方で上場後間もないいくつかの企業に著しい上昇率を示す企業があることも分かります。
従って米国企業の場合、企業年齢が高まるほどボラテリティと株価上昇率がともに下がることが分かります。逆に新興企業ほどボラテリティが下がるが、一部に異常な株価上昇率を示す企業が出てくる。
まあ、ここまでは予想通りなのですが、面白いことに日本企業は違った傾向を示すことが分かっています。
日本企業の場合、企業年齢が上がるほどボラテリティが下がるのは米国と共通しているのですが、株価上昇率は高まる傾向にあるそうです。
企業年齢と株価上昇率の関係に関して日米で異なる傾向が出ている理由として、米国には新興企業の将来性を見極める投資ファンドの層が厚いのに対して、日本では成熟企業を投資対象として好む土壌があると考察されています。