この記事が一番しっくりきました。マネックスの岡元氏の記事。
「相場をけん引するGAFAMに死角はあるのか、2021年の米国株展望」
米国株式市場はバブルなのか?
もちろん、金融緩和やゼロ金利といったマクロ環境に支えられた側面は大きいですし、株価水準はバリュエーション的にはやや割高ではあります。しかし、それだけでこれがバブル相場であるという解釈するのは、間違っていると思います。
株式市場は、足元ではなく未来を見て動くものです。今回、コロナ禍という極端な悪材料に見舞われて経済が大幅に低迷しましたが、原因がはっきりしているだけに脅威が収束すれば経済も回復すると考えるのが自然です。
2021年も強気相場?
結論を言えば、来年も米国株は二桁の上げが期待されます。・・・
ただ、経済が順調に回復すれば、利上げなど金融緩和の出口が意識され、株式市場がネガティブな反応を示す可能性はあります。しかし、米FRBは2023 年末までは政策金利を据え置くとしています。金融政策の正常化による悪影響はいつかは心配しなければならないことですが、2021年はそれには当たりません。
GAFAM?
この5社の株価上昇は、コロナ禍の有無にかかわらず収益を大きく伸ばしたことが背景にあります。業績成長に裏付けされた上昇であり、かつてのITバブルとはまったく異なります。
また、2020年前半まではグロース株が買われる相場が続き、バリュー株が出遅れる状況が続いていましたが、11月からはバリュー株が買われて相場を押し上げました。これは、グロース株の上昇が止まったというより、ローテーションがうまく回り始めたことを示しています。
GAFAM銘柄が2021年に大きな上昇が期待できる銘柄とは思いませんが、10年先を見て投資するべき長期安定成長銘柄であると考えています。もし、新しい年にGAFAMが下落するような局面が来たら、絶好の買い場でしかありません。
注目するセクター・銘柄?
これまで割安に放置されていたセクターに注目しています。具体的には、金融と石油です。
経済回復の恩恵を真っ先に受けるのは、金融機関です。政策金利は当面据え置かれても、経済の回復過程では長期金利は上がっていきます。この差が広がれば、金融機関の利ザヤが大きくなります。また、米国の金融機関は傘下に証券会社もあり、経済回復で投資が活発化した場合の恩恵も受けられます。
同様に、石油株も経済回復局面で業績改善が期待できます。2020年は景気低迷に加え、再生エネルギーに力を入れるバイデン氏の公約で売り込まれてきましたが、ここに見直しの動きが出てくるでしょう。
新大統領がいくら再生エネルギー活用に力を入れたとしても、石油の需要がなくなることはあり得ませんし、米国以外のグローバルな経済回復で需要はむしろ高まります。
グロース株以外の株価が上昇しだすローテーションの兆しが見え始めた、という点が私の感覚にもあっています。また、FRBが政策金利を2023年末まで利上げしないことから2021年は株価は上昇するだろうと。
金の流れのサイクルを意識した分析で読んでいて納得できるものでした。最近はハワード・マークスの市場サイクルの本を読んでいることもあって、このサイクルという観点で市場を見るのが大事だなーと思っていたところで読んだ記事なので、スッと腑に落ちたんだと思います。
2021年も米国株は上昇ですか。そうですか。まあ月給から生活費引いた分は全てインデックスに積み立て続けるというずっとやってる方針は変わりませんけどね。
ところで今日はS&P500は1.5%下がりましたね。まあ、たまには下がるだろうくらいの気持ちで。
とはいえ、どんなに強い相場でも一本調子で上昇し続けることはありませんし、その過程で株価が調整する局面はあるでしょう。こうした局面は長期的にはチャンスであり、「下がったら買い」のスタンスで臨んでよいと考えています。