チャンドラです。
私はemaxis slim米国株式(S&P500)に投資していますが、株式投資をやっているとどうしても他の投資方法に興味が出てしまいます。
それが米国株高配当投資です。
たまたま本屋をウロウロしていると光を放つ本が目に入ってきました。
ジェレミー・シーゲル氏の「株式投資の未来 – 永続する会社が本当の利益をもたらす」です。
米国個別株に興味が出始めたころだったので、これも何かの縁だろうと思って即買いしてしまいました。
本書に書かれていることは私にとって目から鱗が落ちる内容でした。
わたしは本書のために調査を始めるまで、長期的に財産を育てたいなら、単純なインデックス運用にまさる方法はないと推奨していた・・・
インデックス運用は、これからもまずまずのリターンをもたらすだろう。だが財産を築くには、もっといい方法がある。
インデックス投資しかしていない私にとって、第二章のこの文章はかなり引き付けられます。
1871年から2003年にかけて、インフレ調整ベースで、株式の累積リターンの97%は、配当再投資が生み出してきた。キャピタルゲインが生み出した部分は3%にすぎない。
1957年12月末日、S&P500のインデックス・ファンドを1000ドル買った投資家は、2003年末日、累積リターンが13万768ドルとなっている。年率は11.19%だ・・・
S&P500ではなく、配当利回り上位20%だけを年末ごとに買った場合、2003年末の累積リターンは46万2750ドルとなった。S&P500の場合の約3倍以上だ・・・
S&P500を購入した場合の年率は約11%。
一方でS&P500の上位20%の高配当銘柄に投資した場合、年率は14%。
46年間の累積リターンは、S&P500よりも高配当銘柄の方が約3倍も高い結果となりました。
シーゲル氏は高配当銘柄について「下落相場のプロテクター、上昇相場のアクセル」と喩えています。
市場全体が下落する場面では、配当が減少する以上に株価が大幅に下落します。そのような局面では、配当を再投資することで保有株数を増やすことができるので、ポートフォリ価値が大きく下がるのを防ぐことが出来ます。これが「下落相場のプロテクター」です。
逆に相場が回復すると、株価下落時に保有株数を増やしたので、リターンを大きく増やすことが出来ます。これが「上昇相場のアクセル」です。
S&P500の大型株のうち配当利回り上位10銘柄(S&P10種)の46年間の年率リターンは15.7%にも達するとのことです。
このように過去のデータに基づけば、高配当銘柄に再投資を続ければ、インデックスを上回るリターンが得られるかもしれません。シーゲル氏は高配当戦略をインデックス投資に対する補完戦略として推奨しています。
これまではインデックスだけに目を向けてきました。
インデックス投資は、何も考えずひたすら愚直に積み立てするという意味で、退屈ではあります。
一方で高配当銘柄の購入は、自分で銘柄を選ぶ楽しみもできるので、資産運用のちょっとしたスパイスにもなりそうです。
食わず嫌いをせず、自分のリスク許容度も考慮したうえで、高配当株の購入も検討していきます。
米中貿易戦争の影響で米国株が下落傾向にあります。
どこまで下がり続けるか分かりませんが、買う始めるならこの時期がチャンスかもしれません。
それでは。
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