
チャンドラです。
国際的なコンサルティング会社PwCが2050年の世界主要国GDP予想を発表しています。
そこでは世界の経済力が新興国にシフトしていくと述べられています。
2050年に新興国がどれだけ存在感を増すのか、グラフで見てみます。
主要国のGDP推移
PwCのレポートによると2014年以降の主要国のGDP(購買力評価ベース)推移は次の通りです。
2050年は中国がアメリカを引き離して世界第一位になることが分かります。
次いでインド、アメリカ、インドネシア、ブラジルの順です。
日本は世界第七位まで順位を落とします。
次に2014年の各国のGDPを1.0としたときの2050年のGDPの値を見てみます。
こうすることで各国のGDPがどれだけ伸びているかを見ることが出来ます。
グラフにしてみます。
インド、インドネシア、メキシコ、中国は2050年にGDPが3倍以上になります。
ブラジルが2.5倍以上。
アメリカ、英国、ロシア、フランスは2倍以上。
ドイツ、日本は2倍以下となりました。
中国とインドはもちろんのこと、インドネシア、メキシコ、などの新興国が今後世界経済に大きく影響を与える存在になることが分かります。
これらの国は2014年時点ですでにGDP世界ランキングの上位国ですが、今後30年でGDPが2倍以上になり、日本や欧米の先進国のGDPを抜き去ります。
これが現在予想されているシナリオです。
東南アジアの勃興
私は仕事で海外と取引することが多いのですが、中国は言うまでもなく、特に東南アジアの経済発展は目覚ましいとヒシヒシと感じます。
特に人口2.6億人をかかえるインドネシアの首都ジャカルタは2030年に都市圏人口世界第一位になると予想されています。
人が多すぎて世界最悪の交通渋滞が起きると言われている同地域では、最近地下鉄が開通したことでも話題となりました。
またインドネシアは天然ガスを産出するエネルギー資源国で、これまで天然ガスを輸出してきました。ですが国内需要が増えすぎて生産が追い付かなくなり、2018年頃から天然ガス輸入国に変わりました。
それほど経済成長のスピードが速いのです。
日本のGDPが世界第二位だったころ、将来インドネシアのGDPが日本の1.5倍になると予想できた人はほとんどいなかったと思います。
新興国への投資
投資という観点で新興国の勃興は見逃すことができません。
私はアメリカ株中心で積み立て投資を続けていますが、新興国へも少しづつ積み立てています。
具体的にはemaxis slim全世界株式に積み立てることで、積立額の20%程度を新興国に投資しています。
新興国は政変などの政治リスクが高いので、なかなか集中的な投資には踏み切れません。
それでもPwCのGDP予想を見ると、新興国の経済成長に賭けてみたいという思いが捨てきれないのです。
それでは。
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