チャンドラです。
株を買おうとするときにはその株が割安か割高かを知る必要があります。その判断によく使われる指標がPERとPBRです。
この記事ではPERとPBRについて簡単に説明します。そして各地域に株価が割安か割高かをPERとPBRを用いて判断してみます。
PERとPBR
まずはPERから説明します。
PERはPrice Earnings Ratioの略で株価収益率を意味します。もう少し分かりやすく言うと「現在の株価が1株あたりの純利益の何倍なのか」を意味します。
「PERが高い」とは企業が稼ぐ純利益に比べて株価が高いことを意味します。つまりPERが高い株式は割高だと言えます。逆にPERが低い株式は割安だと言えます。
一般的にPERが15を超えている株は割高だと言われます。
次にPBRを説明します。
PBRはPrice Book-value Ratioの略で株価純資産倍率を意味します。PBRは株価を1株純資産で割った値です。1株純資産とは1株あたりの純資産の額のことです。従ってPBRは純資産から見て株価が割高か割安かを判断する指標になります。
PBRは通常1より大きくなりますが、「PBRが1よりずっと大きい」ときは企業の株価が割高であると判断できます。逆にPBRが1より小さい場合は株価が割安だと判断できます。
一般的にPBRが1.5を超えている株は割高だと言われます。
世界地域別のPERとPBR
国・地域別のPERとPBRはmy indexのウェブサイトで調べることができます。以下は2019年1月時点のデータです。左側の値がPER、右側の値がPBRです。
米国 : 20.9 3.3
中国 : 13.2 1.7
欧米 : 12.8 1.7
日本 : 11.6 1.3
先進国: 16.4 2.3
新興国: 14.1 1.8
先ほどの説明でPERが15を超えると株価は割高、またはPBRが1.5を超えると株価は割高だと説明しました。この基準をあてはめてみます。結果はこんな感じです。
米国:PER、PBR共に割高
中国・欧米:PERで見れば割安、PBRだとやや割高
日本:PER、PBRで割安
先進国:PER、PBR共に割高
新興国:PERで見ればやや割安、PBRだとやや割高
総合的には次の通りでしょうか。
(高)米国 > 先進国 > 新興国 > 中国 ・欧米 > 日本(安)
まとめ
米国が一番割高で、先進国株も米国株が大半を占めるので米国に引きずられて割高です。一方割安なのは新興国、欧米、日本です。PERとPBRに基づけば、株を買うなら今がチャンスということになります。
とはいえ株価が割安でも今後経済が伸びると判断できなければ株を買う意味がありません。割安と判断した新興国と日本のどちらの株を買うかというと私なら新興国を買います。新興国は人口増加による経済成長が見込めるからです。日本株も少しは買っていますが、ポートフォリオで外国株式に偏りすぎたくないので少額積み立てる程度です。
さらに過去のデータによると新興国株はリスクが高い一方リターンも大きいので、元本割れする可能性は低くなります。
ならば買うならやはり新興国株でしょう。
PERとPBRを使えば割安な株を判断できますが、数字だけを見ても意味がありません。割安な株価が今後伸びるかまで判断することが大切です。
それでは。
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