金融工学

「安全在庫」を適用して全力投資する私が手元に必要な現金を計算した結果。

投稿日:2021年7月21日 更新日:




 

前回からの続きです。

例えば工場でネジを製作するとして、毎月平均10万本売れるとします。じゃあネジ10万本分の材料を在庫でもっておけばよい、とはなりませんよね。だって、ネジが売れる量は毎月変動するんだから。

では少なすぎず、多すぎない最適な在庫量はどれだけか?それが安全在庫なんです。

在庫数量 = 平均使用数量 + 安全在庫

安全在庫 = (安全係数) x (使用量の標準偏差) x √(調達時間)

 

私はこれを見て気付いたのですが、この式はフルインベストメントする際に手元に現金をいくら置いておくべきか?に応用できそうだと思ったんです。

在庫との対応関係は次の通り。

在庫 = 手元に置いておくべき現金

平均使用数量 = 毎日の支出の平均値

少量の標準偏差 = 毎日の支出の標準偏差

欠品許容率 = キャッシュがマイナスになるのを許容する率

調達期間 = 収入もらえるインターバル(サラリーマンなら30日)

こうやって置き換えれば、手元に最低限置いておくべき現金を計算できそうです。

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上の対応表をもとに式を書き換えてみると、

手元の現金 = 毎月の平均支出 + 安全在庫

安全在庫 = (安全係数) x (毎日の支出の標準偏差) x √30

 

1項目ずつ見ていきます。

毎月の平均支出過去記事によると私の平均支出は18万円と分かります。

安全係数は、前回の記事で掲載した下の表から計算できます。欠品率 (欠品許容率)ですが、手元の現金がマイナスになるのはさすがにマズいので0.1%をテイクします。そのときの安全係数は3.0。

最後に、毎日の支出の標準偏差。う~ん、これは分かりませんね。なぜならそこまで真面目に家計簿をつけていないから。

まあ、ここはざっくりですがこう考えることにします。

平均値は18万円/30日 = 6000円。ここからプラスマイナス3000円の変動。

というわけでちょっと強引ですが、毎日の支出の標準偏差は3000円。

これを式に代入すると、

手元の現金 = 18万円 + 3.0 x 3000円 x √30 = 23万円

 

う~ん、ここまで計算しておいて言うのもなんですが、攻めすぎてる気がするな ww

というわけで安全在庫の考え方を適用すれば、私が手元に残すべき現金は23万円だと分かりました。

これはあくまで、毎日の支出が正規分布すると仮定した場合の話。入院とか旅行とかの突発的な出費は考えていません。

まあ、世の中には現金は最低限に抑えて突発的な出費は株を売って現金化すればよいと考える人もいそうなので、そういう人にはこの安全在庫の考えを薦めますよ ww

 

 

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執筆者:


  1. アバター AZ より:

    はじめまして

    記事を興味深く読ませていただきました。
    とは言え、私自身はもう少し貯金をとっておきたいと考えますが…。
    最近読んだ「投資を生き抜くための戦い」という本にも最低2か月分の生活費
    の予備はとっておきたいとありました。

    個人的には突発的な出費に株を売りたくないので
    どうしても貯金を多めにとっておきたいというのもあります。

    理由としては
    売却の際に20.315%税金で持っていかれる。
    現金化するまでにタイムラグがある。
    できるだけ金融資産はリスクにさらしておきたい。
    等です。

    • chandra11 chandra11 より:

      コメントありがとうございます。

      >最近読んだ「投資を生き抜くための戦い」という本にも最低2か月分の生活費
      の予備はとっておきたいとありました。

      記事で計算結果は23万になったと書きましたが、これは1か月の平均支出の1.3倍です。
      確かに攻めすぎてると思ってます・・・。突発的な大きな支出も考えられるので2か月程度が妥当かなと私も思います。
      できるだけ金融資産をリスクに晒す点も、同感です。

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