リスク資産にどれだけ投資すればよいか?に100-年齢の法則があります。
例えば30歳なら現金を30%、リスク資産を70%もつというもの。
数字はともかくとして、この法則に素直に従えば年取ったときにリスク資産の比率を下げて暴落による資産激減を避けることができるので感覚的には使えそうです。なによりも覚えやすいというメリットがります。
ところでこの法則にした従うとポートフォリオのリスクとリターンってどう変わるのか?
仮にS&P500と現金だけをポートフォリオに入れるとしましょうか。S&P500ならリスク20%・リターン7%。これがどう変わるのか?
米国S&P500を平均リターン7%・リスク20%の幾何ブラウン運動でモデル化する理由
現金とS&P500の相関関係はゼロ。これらの比率を変えるとリスク・リターン上では原点とS&P500の点を結んだ線上でポートフォリオのリスク・リターンが変化していきます。
投資を30歳から開始して60歳まで終えるとするとリスク・リターンは青い矢印に従って変化します。
30歳:リスク14%、リターン5%
60歳:リスク8%、リターン3%
現金を含めたポートフォリオ全体のリスクはこの30年間で14%から8%まで下がることが分かりました。
で?って感じですね。14%から8%まで下がってどうなるの?と。
リスクが14%とか8%とか言われてもピンとこないですよね。そんなときこそ元本割れ確率です。
例えば1000万円もってるとします。法則によれば30歳では現金300万円・株式700万円。60歳では現金600万円・株式400万円。
その1000万円が減る確率が何%なのかを計算すればリスク定価の度合いを実感できます。その計算は別記事で。
「損失回避の法則」に従えば投資はリスクより元本割れ確率で議論した方が分かりやすい
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