米国10年国債の利回りとS&P500リターンの相関関係を示したのが下の図です。J.P. Morganの資料から抜粋。
1963年~2015年のデータを基にしています。縦軸は相関係数、横軸は10年債の利回りです。面白いのが10年債の利回り5%が境目となって相関関係が変わる点です。
利回りが5%以下のとき相関係数は正。つまり10年債の利回りが上昇すれば株のリターンも上がります。一方で利回りが5%を超えると、10年債の利回りが上昇すると株のリターンは下がります。
10年債利回りが5%以下:株価と10年債は正の相関
10年債利回りが5%超え:株価と10年債は負の相関
債券と株価は逆の相関にあると思っていましたが、国債の利回り5%で相関関係がくっきりと変わるのは意外でした。
これはポートフォリオを組むときの参考になりそうです。例えば国債の利回りが5%よりもずっと小さいときは株との相関関係は正です。つまりポートフォリオに国債を混ぜても分散効果は小さい。
逆に国債の利回りが5%よりもずっと大きい時は株と逆の動きをするので、分散効果は大きいと言えます。
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