資産運用

リスクを強く感じる10の要因。「ゼロリスク社会の罠」より。

投稿日:2021年9月29日 更新日:




 

「ゼロリスク社会の罠」という本に、人がリスクを強く感じる10の要因が紹介されています。

もともとはハーバード大学のリスク解析センターが発表したものだそうです。

ちなみにリスクとは「ある行動の結果、被る可能性のある損害の大きさ」のこと。(厳密にいうとリスクには損害だけでなく利得も含まれますが、ここでは省いてます。)

で、リスクを強く感じる10の要因 (リスク認知因子10ヶ条)は何かというと、

(1) 恐怖心

(2) 制御可能性

(3) 自然か人工か

(4) 選択可能性

(5) 子供の関与

(6) 新しいリスク

(7) 意識と関心

(8) 自分に起こるか

(9) リスクと利益のバランス

(10) 信頼

 

まあ当たり前だなと思うものも多いのですが、その中でも私が面白いと思うのは太字の3つ。(2) 制御可能性 (3) 自然か人工か (10) 信頼。

 

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(2) 制御可能性

何らかのリスクがあるとして、それがある程度自分で制御可能であれば、人はリスクが大きいと感じなくなります。

まあ当然ですね。例えば、車の運転で交通事故を起こすリスクはあるけど、自分の運転技能を維持しておくとか、損害賠償保険に入っておくことでで損害を小さくできます。

前者は「リスクの低減」。後者は「リスクの(保険会社への)転嫁」

過去記事でも書いてますが、リスク管理の世界 (特に金融)ではまさに「リスクをどう制御するか」を過去の天才たちが築き上げてきた歴史があります。

だから、リスクに対峙したときに「それをどう制御するか?」と問うのが重要というのが私の考え。

 

(3) 自然か人工か

人は自然界に由来するリスクには寛大で、人工物には厳しいという結果があるそうです。

病気で死ぬのは仕方がないが、ワクチンや医薬の副作用で死ぬのは承服しがたい

なんだか、どこかで聞いたことありますね。コロナワクチンを接種するのは危険だとして嫌がるバカがいるらしいですが、彼らの考え方はこれに該当しますね。確かにピッタリだな ww

 

(10) 信頼

リスクを説明する者を信頼できない場合は、リスクを強く感じる。

安全情報に関する政府の発表は、まったく国民の信頼を得られていません。バラエティ番組で怪しげな言説を流すタレント教授の方が、きちんとした研究者や政府の発表よりもはるかに大きな信頼を得てしまっているのは、大いに憂慮すべき事態だと感じます。

これもよくある話ですね。政府は信用できないから声がデカい喋りが上手い人、インフルエンサーの言うことを聞いとけば安心感が得られる。

 

関連記事:

リスク (神々への反逆)ピーター・バーンスタインの書評。リスクマネジメントの歴史を理解できる良書。

「は?もっとリスクとれよ、金払ってんだからさぁ」と恫喝された話。怖いよぉー ww

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執筆者:


  1. アバター こまちこ より:

    チャンドラ様

    いつもブログ拝見させていただいています。
    チャンドラ様のシンプルな投資方針に共感しています。
    私自身(40代共働き子育て中)2017年頃から米国株中心にインデックス投資をしているのですが、この度判断に迷うことがあり、チャンドラ様ならどうするかアドバイスをいただきたくコメントさせていただきました。
    2017年に投資した米国株のインデックスファンド、一般NISAの120万分が今年で非課税期間が終わります。
    ロールオーバーしたいのですが、数年前に積み立てNISAに変更しているため、それができません。
    現在、約67%の利益がでています。
    選択肢としては①売却(利益に対する20%課税なし)②一般課税口座へ移管
    になると思います。
    証券会社の人は①を薦めてきましたが、現時点でまとまった現金は必要としておらず、7,8年後に住宅ローンの繰り上げ返済や子供の教育資金が必要になってきますが、その時点でも貯金や義実家からの毎年の資金援助(生前贈与)でやりくりできる想定なので、必要となるのは老後かと考えています。

    ②を選択した時に将来的に(20年後くらい)さらに今より20%以上利益がでるなら、②を選ぶべきなのか?という素人考えなのですが、あまり数字にも投資にも詳しくなく(なのでインデックスファンドだけを買っているのですが・・・・)自信がありません。

    不躾ですが、何かアドバイスいただけないでしょうか。

    • chandra11 chandra11 より:

      ブログを読んでいただきありがとうございます。
      以下、ご質問に対する私の考えです。参考になれば幸いです。

      >現在、約67%の利益がでています。選択肢としては①売却(利益に対する20%課税なし)②一般課税口座へ移管になると思います。
      証券会社の人は①を薦めてきましたが、現時点でまとまった現金は必要としておらず、7,8年後に住宅ローンの繰り上げ返済や子供の教育資金が必要になってきますが、その時点でも貯金や義実家からの毎年の資金援助(生前贈与)でやりくりできる想定なので、必要となるのは老後かと考えています。

      今すぐ何らかの理由で現金が必要なら①、そうではなくこれまでと同じ米国株のインデックスファンドで運用する予定ならば②を選択することを薦めます。
      なぜならば、仮に①で売却したあとにまた同じ米国株のインデックスファンドで運用するならば、②とやってることは同じだからです。

      >②を選択した時に将来的に(20年後くらい)さらに今より20%以上利益がでるなら、②を選ぶべきなのか?という素人考えなのですが、あまり数字にも投資にも詳しくなく(なのでインデックスファンドだけを買っているのですが・・・・)自信がありません。

      仮に②で20年間運用して売却するとすれば、年平均利回りを7%、売却益に20%課税されるとして、リターンの平均値は (1.07)^20 x 0.8 = 3.1倍なので、①で売却して現金でもっておくよりずっと有利だと思います。

      >証券会社の人は①を薦めてきましたが、

      証券会社の人に①を薦める理由を聞いてみることをお薦めします。そこで納得がいく定量的な回答が得られないのであれば、信用すべきでないと思います。

  2. アバター こまちこ より:

    チャンドラ様

    早々の、またご丁寧な回答をいただきありがとうございました!!!
    証券現会社の人が①を薦めてきた理由は「かなり利益が出ていますので!!」だったのですが(笑)、チャンドラ様から今回とても腹落ちする、納得できる根拠とアドバイスをいただき、②を選択しようと思います。
    引き続き、私の投資方針のお手本とさせていただきたく、これからもブログの発信を楽しみにしております。
    お礼まで。

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チャンドラです。

都内在住の30代前半サラリーマンです。このブログではインデックス投資の利点、運用成績、運用シミュレーションや金融工学の記事を公開していきます。

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